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Diary

主に音楽と漫画、創作物に耽る日々。
一言コーナー:母校がアニメの聖地になりました。
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バクロマンガ

 唐突に今週号の感想。

 年を取ったせいか?、自分は動機はそれほど気にならなかったのですが、これが最近の青少年っぽいチグハグさなのか?と思いました。

 サイコーが確かで強い上昇意識と目標を持っているのはいい事ですが、「反逆の若手作家達!!」と銘打たれている割には、彼らの行動基準は編集者・服部からの情報(Not編集者そのもの)に酷く従順な気がします。
 王道か邪道かという二元論は物語を分かりやすくする為の説明に丁度良いのでしょうが、編集者に言われた情報で天下を取るには王道、と割切る前に、邪道で天下を取ったるわい、という思考回路には繋がらなず、そればかりか認められている自分のスタイルも捨てる事も簡単。何よりも服部に「連載させる気がない」からといって、描いた原稿を棄てるというのはただの自己満足でしかない。どんなものであれ、他人に見てもらう(それが信頼に値する編集者なら尚更)事で、何かしらの化学反応が起こりうるかもしれない。その可能性を自ら放棄する事にメリットは無いだろう。
 この辺り、いたずらに「効率を求める」、偉そうに言えば、可愛くないプロ意識だなぁと思う次第です。あのままではなれたとしても、とてもつまらない漫画家になる気がしてなりません。
 端的に言えば、職業として漫画家と云うものを意識できてない、というところでしょうか。私も漫画家をそう意識した事はないので分からないですが、その辺りが若いなぁという印象。残念ながらどう見ても編集者の服部の方が賢く見える。それとも今も中高生はこういう反抗がかっこよく見えるのかなぁ。
 こう思っちまうと、もうジジイですかね(笑)。

 それからデスノートでも思った事ですが、はっきり言って大場つぐみの描くヒロインは圧倒的に魅力を感じません。いちごの河下漫画脳の私が言うのも筋違いかもしれませんが、ミサ、清美といい、ビックリするほど主人公に都合の良い存在で、それ以上それ以下でもないのばかりというのが理由です。
 今回の亜豆も卒業式で「私、待ってるから…!」的な乙女満開の演出であったが、サイコー君は全然コミュニケーション取ってなかった様な気がするんだがね。その事を自覚しつつ不安を抱きつつも、待っていてくれたという、なんだかとても都合の良い女の子。これは古典的に例えれば敵(=打ち倒すべき目標=漫画家になるという夢)に捕らわれたお姫様の構図でしょうか。そう捉えるとある意味では漫画道をひたすら描いていけば…といえなくもないですが、架空の人物であれ、読者と同じ立ち位置の夢抱く少年少女がそれを掴むまでの行動ばかり見せられても退屈であろう。いちごで映画製作のテクニックなどをメインに据えて面白い、と思われていただろうか?(まぁ逆にあっちは多少そういうのを入れて欲しいくらいであったが…それはまた別の話。) その過程で、四苦八苦して悩みながら進む姿があるからこそ共感を呼び、楽しめるのであってマンガ界の暴露ばかりでも困る。大体、敵に捕らわれたお姫様は単なるご褒美以外の何物でもない。結局酷く「アイテム」っぽい印象が強いんですよね、全部。まぁまだ亜豆の場合、単純に描く機会が少ないというのもあるので、いずれちゃんと彼女の心理描写やらを描いてくれればまた変わってくるでしょうが。主人公の最終目的としてはイマドキかなり幼稚な部類だと思いますが、変に漫画界の暴露をリアルに描くつもりなら、ここらを夢満開のまま、亜豆をご褒美アイテムのまんまで進めて欲しくないです。

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