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Diary

主に音楽と漫画、創作物に耽る日々。
一言コーナー:母校がアニメの聖地になりました。
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画ありきの作家と誰よりも知りながら、「作画家・河下水希」がこんなに魅力が無いとは
「てとくち」のレビューですが、シャレにならないくらいの大酷評ですので、閲覧注意です。
 
さて、本当はこんな事してる暇があったら他に使いたいなってくらいですし、細かい所は散々Twitterで愚痴ってきたのでもういいかなって感じではあるんですが、
まぁーやっと終わってくれましたか、てとくち。
 
酒の席でグダまいてるの聴いていただくのがニュアンスも入って一番伝えやすいのですが、
とにかく酷い。酷すぎる
 
「何年ラブコメ見てないと思ってんだ(゚Д゚)ゴルァ!!」って立場の人なので、元より原作が別である事は歓迎してなかったので、そこは認めますがね。でもね、それを差し引いて期待値を下げても下げても「なんだこりゃ」って出来で…。
 
いや、私見は別として最初は「チャレンジングだなー」とも思ったんですよ?だって、基本的にお色気とか女の子いっぱい!っていう今までの武器捨ててる訳じゃないですか。そこのところは他に原作者が居るからって事なんでしょうが、「じゃあ一体何で勝負するの?」ってトコですよね。
しかし、チャレンジングではなく、そこんところははっきり言ってノープランでしたね。河下水希作画って事である程度大々的に告知しとけば売れるだろう、とでも思ったんでしょうか。
 
まぁ細かい所は先ほども言った様に基本避けますが、センテンスを分けて語っていきましょうかね。
 
 
1.とにかく”突き抜けた何か”が無い
とにかくこの漫画は何にもパッとしないなぁーという印象です。バトル漫画!という訳でもなく、時代劇的な勧善懲悪モノ!というには、本筋がやたら陰謀話の連続でまるでカタルシスもなく、では、その陰謀等から先を推測させたりする一種の推理要素でもあるのか?といったらそうでもなく。本筋はただただ、場繋ぎの陰謀展開で「次回に続く」ばかりで読後感が悪いだけでした(これの一体どの辺りが「江戸の悪をスカッと解決」してるの?)。
取っかかる物が本当これといってなくてね。大事な主人公二人を取ってみても、クチ・周助の方は、随所でその観察眼を発揮しているものの、そこに先ほども言った様に読者がそれを読み解こうとする仕掛けや間もまるでないままペラペラ解説が始まるので、「あっそう」としか思えないんですよ。で、テ・里江の方は中盤からこそ「マズイ」と思ったのか少々テコ入れされていましたが、まぁーえらい無愛想なヒロインで…しかも結構大人っぽいんでなんか可愛いさを求められるタイプではないんですよね。また、サブキャラなので細かい所は避けますし、後でも説明しますが、奉行所のソネカンさんがまぁー男らしそうな見かけによらず実に腰が重くて見ていてイライラします。
江戸時代と言ってもいつ頃なのかも解らず、ただただよくあるお上が腐って云々〜みたいなフワッとした事しかなく、WJに 比べて比較的年齢層が高い層からすると、江戸時代って天下泰平とも言われている徳川家の超長期政権な訳で、そのゆるさは何なんだ?とも。ってまぁあんまり そんな事気にしないか。ただ、そこの設定をちゃんと説明しろというのではなく、そこをゆるくしているってのは作者にとって有利な事なのに面白くないっての がまずい。
ジャンル・キャラといったコアな部分での魅力度がまず低い、という所ですね。もうこの時点で私には9割型ダメでした。
 
 
2.設定・流れをキャラクターに降ろし切れていない、俯瞰で見直せていない
特にこれは原作者に激しく言いたい部分ですが…、本筋が動き出した辺りからやたら陰謀に次ぐ陰謀って展開でじらしてこつこつ進めようって感じだったんでしょうけども、かなり「なんだこりゃ」って点がいくつも見受けられました。
 
一番最初はやはりあの敵一味の住まう寺の展開でしょうか。一味の生き残りという子供を手がかりに怪しい寺を調べる展開から、なんか怪しい奴がいるなぁ?と思 わせて、怪しい奴がいるどころじゃなく、寺の人間全員一味でした!!という展開。一見、予想を上回る展開を持ってきて裏切っている様に見えますが、「だったらなんで、怪しいとも思っていたのにさっさと殺していなかったの?」という矛盾に繋がります。これが寺の人間の一部が一味だったならば、「機会に恵まれなかったから」とも言えますが、「じゃーん!全員でした!!」なんて展開だったら、「疑わしきはさっさと殺しとけよ。いくらでも出来てたろ。なんでわざわざ生活の面倒見てんだよw」っ てツッコミは禁じえません。実際、この話が(この子供が敵さんの襲撃からの生き残りだという事が分かった事で)きっかけで敵拠点の1つが潰れた訳でして、 およそ極悪非道の強盗集団には思えず、何一つ利にもならず全く非合理と言わざるを得ません。味方サイドの行動で何かを得られた!というよりは、敵さんの自 滅です。しかも何故か余裕綽々な態度を取られているのですから、矛盾の上にカタルシスもありません。
邪推ですが、「一部じゃないよ、全員だよ!ってなったら凄いよね」と「このゲストキャラ殺すのは救いがないし嫌われそう」みたいな、展開や目先の人気ありきでキャラクターの行動と結びつけて人物描写として成り立つか?って所までに全く降ろし切れておらず、担当編集もそういった点を俯瞰でチェック仕切れていないのではないでしょうか
 
そういった所は、他にもありまして、先ほど腰が重くてイライラすると言ったソネカンさんがその後「敵一味がお上と繋がっているかもしれない、という点を周助 に話すべきかどうか」悩んでいる話がありましたね。その「腰が重くてイライラする」の最たる部分なんですが、この時点では、「捕まえた敵が漏らした一言」 「寺で見た一味の組織力に見る心象」といった、非常〜〜に曖昧な状況証拠しか揃っていません。いえ、刑事ドラマなら証拠と呼ぶ事も出来ないLvでしょう。しかしながら彼は奉行所勤めといった職務を放棄してるのかとも思うくらい、「周助に話すべきか」という点にのみ悩みを深くしています。し、相談相手たる徳兵衛も何故かそこにのみ焦点を当てています。
周助を慮る事自体は否定しませんが、
いやいや、お前達よ、なんで捜査の進展について何にも語らんねん、と。ガセである可能性だって全然あるでしょーよ。周助に話すかどうかってのはその捜査の行方と並行して決めたっていいんだぜ?なぁんで、捜査状況の話が一言も出ないのよぉー?、と。
「そこは省略されたんだろ」って声もあるかもしれませんが、いやいや、そこは一言二言入れるべきだと思いますよ?わざわざ「違うかもしれない」的な前置きがある位なんだったら。
え?周助は主人公なんだから彼に焦点が当たる形に引っ張られるのは当然?いやいや、それは作品の構造上の都合であって彼が主人公だからなんて、キャラのやりとりの中での不自然さとは関係ないでしょう。
ちなみに、この非常に曖昧な状況証拠ってのも「いや、俺の奉行勤めとしての勘が正しいと言っている!!」ってな形で強引に読者にハッタリかますことも出来たんですけどね。
そんな訳でちっとも建設的な相談に見えず、腰が重いオッサンだなぁーと見ていてイライラしました。
これもまぁ実際そうだったとはいえ、この状況証拠が当たっているという展開が作者にとっては当然の事でも、読者にはそうではない、というギャップに気づいていないのではないか?一歩クールになって外から見直せば気付けた事だと思うんですけどね。一言二言の工夫で救えた部分なだけで勿体無い感もあります
その後もお上相手じゃどうしようもねーしなー的なダラダラした台詞も出てきたことも相まって、いやぁーソネカンさんマジ無能!って悪い印象しかありませんでした。しかも最終話の仇討ちの行方をしれっと物知り顔で解説してる役目。お前何したんだ。お上じゃなくてお前が腐ってるよ、と。別にサブキャラの彼が大活躍しろなんて言いませんけどね、主人公を慮る割に腰の重い人で全く説得力も魅力もありません。原作者さん、そんなことも気づいてなさ気な気がしますけど。
 
 
細かい所ではまだあります。その後、里江の昔の許嫁と共に山賊に襲われる山奥の村に向かう展開。Interludeを少し挟んでいるとはいえ、寺の一味から語られた子供スパイ作戦のすぐ後の本編で、また山賊さんがスパイ作戦っていう(勿論全く同じではありませんが)、もう…なんだ?江戸時代ってそんなにスパイ作戦大人気なの??ってツッコミたいくらい唖然としまして、引き出し少なすぎだろ、もうちょっと間空けろよーって思った次第ですが、それはさておいて、この話で、なんかよくわからん小宮山みたいなボンクラ山賊が、山賊の大将を裏切る展開になりましたが、その時に山賊の大将の言葉を真似るというギミックがありましたね。えーと、こんなボンクラ小宮山君がなんでそんな時だけ賢く大将の言葉をトレースできるのかなぁー??と。別に展開自体の大きな矛盾とかではないんですけど、これもなんか仕掛け・ギミック優先で、キャラに降ろし切れていないなーと思った一環でした。細かい所ですけどね。
 
あと、何故かそこだけ、それも別に意味があるのかも判らない、浮いたファンタジー設定な刀も、結局何にも無理くりにでさえその設定にした理由や展開等が出てきませんでしたね。ラノベ作家さんの癖なんですかね?ロクな説明ナシにファンタジー設定が当たり前の様に出てくる結局要らなかったけど。出てきたシーン全部里江の戦闘能力による回避で事足りたもの。
 
終盤はもう強引にでも畳むしかないんで、致し方ないところはありますが、あれほど大風呂敷広げた巨悪の扱いで余裕こいてた敵さんが、急激にザコになっている姿は苦笑するしかなかったですね。それもまたはっきり言って寺の話と同じで、「敵さんの自滅」って感じで、味方サイドの何かしらの努力が実ったり、激しい対決の末に勝利した!!って感じのカタルシスがありません。何もしてないとは言いませんが、肝心な所は味方陣営がなんかほとんど傍観しているだけって感じですよね、と。
 
もうね、「凄いでしょ意外でしょ上手い事言ってるでしょ」的ギミックを入れる事先行!って感じで、かっこつけんなと。やるならもっと完璧に練ってやらんかいと。
 
 
 3.結局頼るのは河下水希式(?)テコ入れというノープランぶり
特に担当に、そして、個人的に一番イラっとしていた所なのですが、中盤から急にモブキャラちゃんのお色気展開が、本筋と全くそぐわないのに出てきて、乳首ちゃんの話は、元々やるつもりだった的な作者コメントも見受けられましたが、そんなものはさっさとやっておいて頂きたかった感じです。1話3話の何ら必然性も魅力も感じないプチ乳首披露に何の意味があったんでしょうか??さっさとやっていればもう少し読者が増えたかもしれませんけど、今更あんなの出したって本筋に侵食させるわけにもいかないんだから何の意味も無い。また、新キャラの女の子も出てきました。尤もこちらは終盤で活かしきれる暇もあまり無かった感じで、全然スポットが当てきれずインパクトありませんでしたね。
「お色気」と「新ヒロイン」というテコ入れ。これってもう言うまでもなく、今までの河下水希式のテコ入れのまんまなんですよね…。いや、あのさー、そこで今までのやり方と同じことして、しかも過去やられてきたものともジャンルも違うわ、さらに本筋に引っ張られて十分に出来ずわなんて状況で上手く行くと思う?根本的解決には全くならないですよね。
そもそも、そういった言ってしまえば旧来の河下作風から脱却するタイプの作品を作ろうとしてきたんじゃないの?それが何ピンチになったら過去の河下式テコ入れ頼り?という…なんといいますか実に都合が良いというか、無策ぶりというかに、腹立たしいやら情けないやら
「ほら、前みたいなお色気もやっぱりやるから買ってよ。新ヒロインも出てるよ。」みたいな露骨なセールススタンスに、河下ファンとしては、ナメられている感じすらして不快でした。
ついでに言うと別に私は河下漫画に乳首券は求めてない人なんで、厳密に言えばこの「お色気」は河下水希お色気でもねーと思ってますんで。このToLO◯Eる帰りの編集が一体何を学んできたんだと小一時間(ry
 
 
大きくセンテンスを分けると以上になりまして、これだと河下女史にあまり触れてなくてファンだから甘いのか?と思われるかもしれませんが、アクション作画面でも「あれ?」と思う箇所も何点かありましたし、デジタルに移行して?なんか触手みたいな髪の毛の塗りになっている画とか、(特にカラーで)作画面でも期待していたクオリティではなかったと言っておきます。
 
ところで、「てとくち」開始からファンは思ったかもしれませんが、思い起こすのは「曾根崎心中!」の存在。あれが好評だったからこういうのが始まったのか?とも想像してしまう訳ですが……。
実 際私も「曾根崎心中!」は両手を上げて絶賛していたのですが、あれは、あの悲劇的結末を「河下水希式ラブコメ」にするという“中身”、メソッドに対して絶賛しているのであり、「時代物」とか「乳首」自体といった“外見”は、コアな部分から外れた、別にどうでも良い所でありまして。
もし、そこんとこ編集部の壮大に勘違いした評価分析から「てとくち」の様な駄作につながったのだとしたらもはやこれは悲劇としか言い様がありません。し、今後もSQ.には期待できないな、と思います。
 
てな訳でオチもなく、笑い話もなく、良い所もピックアップもせず(できず)、
罵詈雑言と言われても仕方ない過去最大の酷評で、100%不快だったかと思いますが、「読み手」という立場・権限をフルに使って色々言わせて頂きました。私からは以上です。
 
締めの言葉として、最後に。
結論:二度と原作付けるな


やっぱり私は河下水希という作家を、原作から作る作家であってこそ応援しているのだとよく解りました。


【2015.3.7追記】
ちょこっとだけ編集しました。ほとんど変えてませんが。
あと、もう一つだけ。
良くも悪くも河下作品を見て「キャラさえ抜群ならだいたいOK」という風な見方をしてしまう人間としては、主人公二人がいわば相棒モノなのに、まるでその関係で信頼を深めていく場面が見れませんでした。急ごしらえの不本意なコンビ、今ひとつウマの合わない二人から信頼関係が生まれ変化していくって絶対押さえておくべきポイントだと思ってるんですが、全然記憶に残りません。
ひたすら「過去・悪・事件の仕掛け」の描写に注力している感じですね。
| 漫画:河下水希 / 桃栗みかん | 14:31 | comments(0) | trackbacks(0)
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