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主に音楽と漫画、創作物に耽る日々。
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A DAY IN A SISTER’S LIFE
 

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」最終巻読了しました。

本当はこれまでの巻のその時点での感想を書くべきだとは思うのですが……最終巻を読み終えての感想をば。

 

細かい場面の話はさておいて、最初にわかりにく〜い、一節になってしまいますが、なんとなく出てきた単語が「all over the destruct」でした。浅倉大介率いるユニットIcemanの最後のアルバムの最後の曲名。いくつもの扉を開けて、囲まれる色。赤、黒、最後にあったのは純白で何もない空間。希望とか未来とかそういう白ではない、何処かにトリップするような狂気すら感じる、もう次の扉は無い、何もない白。それと重なるイメージでした。

 

もしかしたらあれを「妹エンド」と考える人も居るのかもしれませんが、僕は「誰ともくっつかない、かつ、誰ともくっつける余地が無いエンド」だと思います。

「誰ともくっつかない」というバトル漫画的な打ち切り幕引きで言うところの「俺達の戦いはこれからだ」的な終わりというのは、ファンの想像の余地を…とか、エンターテイメントとしてファンサービスに徹するとか言えば、好まれやすくはあるのかもしれないけれど、情けなくも簡単な手段で、ある種卑怯ですらもあります。

かつ、「兄妹愛」というテーマを選んだ以上、作品中に語られる現実的な問題は確かにあって、でも、そこについて逃げなかったのも凄いと思います。作中にもある通り、「妹エンド」なのであれば、くっつけただけでその先を描かねば良いのです。でもそれだけだと、「妹エンドとかすっげぇええ!!」で終わりです。

でも、そうじゃないその先の「終末」もまた描いているのは、まさに読者の想像の上を行ったのではないかと。

途中からハーレムモノになる中、この手のジャンルの幕引きへの注目は異常な値に上昇しますが、著者のかなりのポリシーを感じた。ここは物凄く評価すべき点だと俺は思います

京介と桐乃が自分達の中で終末を「約束」している事は、それが著者からの二人、あるいは作品が抱えるテーマへの答えなだけじゃなくて、終末を決めているにも関わらず、周囲にはずっと貫き通した態度をこの二人が取っているという処がまた凄い上に、頑固な二人らしい場面です。

どれだけ周りを傷つけようとも、結局は自分達の未来が望めぬものであろうと解っていても、その一瞬の永遠をこの手に掴む…そんな熱が「素敵」だと思います。


だから、彼ら(高坂兄妹だけじゃなく)のこの先の未来はあまり想像したくない、というか、想像するに、語るに値しないのかな?という様な気もします。現実に考えれば麻奈実の言う様に、その内二人にもまた違う恋人が出来て「平凡な」日本人としての幸せを手に入れるのかな…とも思うわけですが、でもそれは描くに値しない。

それだけ最終巻のこの尊い瞬間をそのままを閉じ込めてしまいたい!と思う美しさがありました。京介が他のコにきっぱり答えを出した様に?この先を見たいと不思議と思わない終了でした。普通ならもうちょっと続きを見たいな、とか惜しむのが作者様の冥利なのかもしれませんが、不思議とその感覚は出て来ませんでした。

でも、それが素晴らしい。

 

良き作品でした。

お疲れ様でした。

| 小説 | 18:04 | comments(0) | trackbacks(0)
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